
Philosophy

お茶そのものが持つ香りの魅力
KAGUWAでは、紅茶本来の香りの良さを
お届けすることを大切にしています。
紅茶は緑茶とは異なり、発酵によって
生まれる花や果実、木々を思わせる
豊かな香りがその本質と考えています。
現在、多くの人に
親しまれている紅茶の中には、
フレーバードティのように
香料を加えたものも多く見られます。
それには独自の魅力がありますが、
茶葉そのものが持つ自然の香りを
楽しむ機会が少ないのも事実です。
私たちは、この自然が生み出す
香りの美しさを、もっと多くの方に
知っていただきたいと考えています。

一杯のお茶がもたらす心の余白
KAGUWAが目指すのは、素材本来の
良さを引き立てた香り高い和紅茶を
通じて、派手さや絢爛豪華さではなく、
心がほっとするような時間を
お届けすることです。たとえば、丁寧に
仕上げられた和食をひと口味わうとき
食材の風味がじんわりと広がり、
身体が喜ぶような感覚に
包まれることがあります。
それは素材そのものの力と、
それを引き立てる繊細な手仕事が
織りなす特別な体験です。
KAGUWAの紅茶もまた、その一杯が
日々の中に小さな余白をもたらし
自然体でいられるひと時を生むことを
願っています。一杯のお茶を通じて、
肩の力を抜き、自分を取り戻す。
そんな心穏やかな時間を
提供したいと考えています。

日本の素晴らしさを
一杯の和紅茶に込めて
KAGUWAが目指すのは、
飾りすぎることなく、素材本来の
良さを尊ぶ日本文化の素晴らしさを
和紅茶を通じて広げることです。
この想いは、海外の方々だけではなく、
私たち日本人自身にも届けたいと
考えています。四季折々の風景や、
手仕事による丁寧なものづくり—
日本には、日本にしかない美しさや
価値が確かに存在しています。
その中でも、無駄を削ぎ落とし、素材の
良さを引き立てる文化は、紅茶づくりに
おいても通じるものがあります。
KAGUWAのお茶は、茶葉そのものの
香りや味わいを活かし、余計なものを
加えないシンプルなスタイルで、
日本ならではの魅力を表現しています。
この紅茶が、日本の美意識を伝える
架け橋となり、多くの方にその価値を
届けられることを願っています。
Story
幼い頃から、お茶は私にとって
特別な存在でした。しかし、
私が親しんでいたのは主に
香り付けされたフレーバードティーで、
茶葉本来の素材の良さを感じられるお茶に
出会う機会はほとんどありませんでした。
そんな私の価値観を大きく変えたのが、
一杯のシングルオリジンティーでした。
そのお茶からは、バラのような
自然の香りが広がり「茶葉だけで
こんな香り高いお茶があるのか」
と感動したことを、鮮明に覚えています。
けれども、そんなお茶に出会えることは
とても稀でした。同じ農園、同じ品種の
お茶でも、収穫年によって
香りや味が異なり、
それがシングルオリジンティーの
魅力でありながら、安定した品質で
感動を共有する難しさでもありました。
プレゼントとして誰かに贈る際、
この特別なお茶を探し出すことの
困難さも実感していました。
「この感動を、もっと多くの人に届けたい」
本当に美味しいお茶にもっと簡単に
アクセスできれば、お茶を通じて
人々に感動を届けられるのではないか。
この想いを胸にKAGUWAは誕生しました。
私たちが提供するお茶は、
フレーバードティーのような
強い香りではありません。
しかし、茶葉以外の原料を一切使わず、
自然の中で育まれた優しい香りは、
心を穏やかにし、不思議と
幸せな気持ちにさせてくれます。
産地の気候や茶葉の品種、作り⼿の個性、
それらの掛け合わせから⽣まれる⾹りは、
いずれも唯⼀無⼆のもの。
茶を嗜む⽂化が根付いた国の
⾃然と感性に磨かれた、
繊細で豊かな⾹りをお楽しみください。
Founder / Tea Sommelier
Ryo Narahara
楢原 亮
Tea Sommelier,
certified by UK Tea Academy
1997年生まれ、福岡県出身。慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルティングファームを経て、日本の和紅茶の魅力を世界に伝えるため、KAGUWAを創業。
幼少期からお茶に親しみ、毎晩、家族とともにお茶とお菓子を楽しむ家庭環境で育つ。
高校時代、紅茶が主役となる海外のティールームで、香り高い紅茶を洗練された空間で味わい、その衝撃から「人々に感動を与えるティールームを開きたい」という夢を抱く。
大学時代には紅茶専門店での勤務やスリランカ留学、国内外の茶園を訪問し、世界中のお茶を飲み比べることで、フレーバードティーではなく、お茶そのものが持つ自然な香りと味わいの奥深さを実感。また、海外旅行や茶道の稽古を通じて、日本文化の美しさを再認識し、「日本の美学を基盤とした、素材の良さを最大限に生かす紅茶ブランド」の創業を決意する。
現在は、英国のUK Tea Academyが発行するティーソムリエ資格を取得し、専門知識を活かして和紅茶の可能性を追求。
全国各地の生産地に実際に足を運び、香りの優れた茶葉のみを厳選して販売する。
