
【KAGUWA TEA JOURNAL - vol.1】
「和紅茶と海外の紅茶の違い」
-和紅茶とは?
和紅茶とは、日本国内で栽培された茶葉を使って作られる紅茶のこと。海外の紅茶と比べると渋みが少なく、なかには自然な甘みや花のような優雅な香りが感じられるものもあります。この違いの要因の1つとして、日本の気候や茶葉の品種にあります。
-紅茶の品種と特徴
紅茶の茶葉には、大きく分けて 「アッサム種」 と 「中国種」 の2種類があります。
アッサム種
インドのアッサム地方原産の品種。渋味成分となる「カテキン」を多く含み、酸化酵素の活性が強いため、酸化発酵が進みやすい。コクや渋みが強く、紅茶や烏龍茶に使われることが多いです。日本の代表的な紅茶品種「べにふうき」はアッサム種の血を引いています。
中国種
中国雲南省を原産とする品種。カテキンの含有量が少なく、酸化発酵が穏やかに進む。花のような香りや甘みが引き立ち、渋みが控えめな味わいに。耐寒性が強く、日本の気候に適しています。
-なぜ日本の紅茶は中国種が主流なのか?
日本はインドやスリランカと比べて気温が低く、寒冷な気候のため、耐寒性の強い 中国種 が主に栽培されています。そのため、日本の紅茶は 渋みが少なく、自然な甘みと優雅な花の香り が特徴的な味わいになります。
海外の紅茶とは異なる、繊細で香り高い和紅茶の魅力をぜひ楽しんでみてください。
KAGUWA TEA JOURNAL では、ティーソムリエ監修のもと、和紅茶にまつわる豆知識を発信していきます。
品種の違いや香りの魅力、美味しい淹れ方など、知るほどに深まる和紅茶の世界をお届け。
和紅茶の魅力をもっと楽しむためのヒントを、ぜひチェックしてみてください。